

種取りはなりわいの一部
種をまいて、育てて、収穫する、その過程で気に入った次の世代になる種や苗を確保して、代々と繋いでいく。自家採種を続けてきた先輩は「子育てと同じで楽しみたい」といいます。こうした営みを通して、作物は気候や土質などに適応し、その土地ならではの伝統種や在来種として、育てられ守られてきました。また、交換や交流などを通して、新しい品種との出会いもあります。
昭和の時代までは、地場の種苗会社の多様な種が普通に店頭に並んでいました。今ではすっかり様変わりして、大手種苗会社の数種類のF1種に独占されるようになりました。この先自家採種への規制が強化されていくほど、農業の大切な一面が置き去りにされていきそうです。
私たちはこれまで続けてきた種苗交換会の財産である九州山口の種苗データを、整理しまとめていく作業を始めました。流れに抗するだけでなく、伝統種や在来種の世界を拡げていく方法を模索しています。
熊有研種苗部部長 間司
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